収益物件のリスク
収益物件のメリット・デメリットを紹介してきましたが、次に収益物件をもつには当然ですがリスクも考えられます。
では収益物件にはどのようなリスクがあるのか紹介したいと思います。
①空室が生まれる
収益物件ですので、当然ですが入居者がいないと家賃収入を得る事は出来ません。ローン返済を完済していれば別ですがほとんどの人は家賃収入からローン返済を行っているので、この家賃収入が入らないと赤字になってしまいます。
投資側としては当然空室期間を減らすようにしないといけません。そのためには極力空室になる確率が少なそうな物件を選ぶことが重要になります。例えば都心部でいえば人気エリアにある、駅から近い、都心へのアクセスがいい、治安がいいなどの周辺環境が非常に大切になります。
また物件の周りが繁華街なのか、住宅街(単身向け、ファミリー向け)なのか、学生街なのかなどのターゲットを明確にしておくことも重要なポイントになります。
②家賃収入の下落
不動産物件は当然ですが新築時は人気が集まり、ある程度高めの家賃でも入居者は殺到するでしょう。ですが家賃というのは新築時をピークにあとは下がる一方になります。勿論家賃の下落幅というのは物件自体の老朽化だけに影響されるわけでなく、時代のニーズや周辺環境の変化(例えば近隣に新築物件が多数建築されているなど)にも大きく左右されます。
また不動産物件がある地域が新築時は人気があるエリアだったが、何年かすると人気が下がってきたなどという事も十分考えられます。
そのような状況に追い込まれると当然ですが入居者を増やすためには家賃を下げる必要があります。家賃を下げるという事は当然家賃収入が下がるという事につながるため、収益性は下がってしまいます。
③物件価格の下落
不動産投資において長期間保有するという人もいれば頻繁に売買を繰り返すという人もいます。後者の場合売却価格というのがどの程度の金額になるとかというのは常に気になるものです。不動産というのは年数が経過すれば査定額も下がりますし、売却価格も下がってきます。購入時に周辺環境の状況をしっかりと把握しておくことで、これらの下落幅を抑える事はできます。
④金利の変動
収益物件を購入する人の多くが住宅ローンを組むことになります。当然ですが住宅ローンを組む場合「金利」が発生します。この金利が低い場合が続けばいいですが、ある日突然金利が変動して高くなる場合も当然考えられます。つまりいかに早くローンを完済することが出来るかが重要なポイントになります。